パソコンでの作業がほんの少しだけ楽になる技

特許事務所に限った話ではありませんが、我々は日々パソコンを使用して様々な文書を作成したり、データを管理したり、翻訳をしたりします。パソコンとインターネットが無ければ我々の仕事が立ち行かなくなると言っても過言ではありません。

しかし、我々のような仕事をしている企業で、わざわざパソコンの使い方について特別な研修や指導をしているところは余りありません。現代では、「パソコンは使えて当たり前!」が前提になっているからです。パソコン以外にも覚えることが山ほどあります。

しかし、パソコンに非常に習熟した人もいれば、初歩的な使い方でとどまってる人もいることも事実です。後者の場合、効率的な使い方を教えてもらう機会に恵まれなかったというケースも多くあります。

例えば、文字のコピー&ペーストを、マウスで右クリック、「コピー」又は「貼り付け」を選択して行う人も少なくありません。同じ作業を、キーボードのショートカットキー(Ctrl + c ⇒コピー、Ctrl + v ⇒貼り付け)を使えば、キーボードから手を離すこと無く行なえます。仮に、文字を打ちながら、何度もコピー&ペーストを繰り返す必要がある作業では、どちらが楽かは言わずもがなです。

ただ、これによってどれだけの効果がえられるかというと、

  • 普段行ってるコピー&ペーストの作業が、ほんの少し早くなり、
  • 面倒くさいコピー&ペーストの繰り返し作業が、ほんの少し楽になります。

そう、得られる効果は「ほんの少し」だけなんです。
しかし、この「ほんの少し」を幾つも積み上げていけば全体的にパソコンでの作業スピードが早くなり、作業そのものが楽になります。同じ作業を少しでも楽にできればちょっと嬉しいですよね。覚えることは以下のたった二つのキー操作です。

  • Ctrl + c (コピー)、
  • Ctrl + v (貼り付け)

覚えるのに1分もかかりません。

慣れてくれば、頭ではなくて指が動きを記憶して再現してくれます。
その頃には、別のショートカットキーを覚えればいいのです。
更に作業が「ほんの少し」楽になります。

以降、このブログを通じて、ショートカットキーのような簡単なものから、マクロの使い方等のように少し高度な技も含めて、パソコンでの作業が「ほんの少し」楽になる様々な方法を紹介していきたいと思います。

皆さんの日々の業務の中で少しでもお役に立つ情報があれば幸いです。

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水と緑の古都:杭州

世界遺産の西湖から眺める夕暮れ

今年の6月中旬に、中国は浙江省の杭州に出張してきました。日本語で読むと「こうしゅう」ですが、同じく広東省の広州も同じ発音のため、区別するために杭州を「くいしゅう」と発音することも多々あります。

近年G20が開催された街でもあり、世界的に有名なAlibaba(阿里巴巴集団)が誕生した街でもあります。

科学技術の発展に非常に力をいれてる街の一つであり、先に述べたAlibabaの他にも、中国国内の大学でトップレベルの特許出願件数を誇る浙江省大学も杭州にあります。市街地中心の外に新たなハイテク地区がつくられており、空港から出ると建築中の高層ビルが林のように立ち並んでいました。

杭州蕭山国際空港の到着ロビー。静かで落ち着いた雰囲気の空港でした。

過去に2度、杭州を訪れていますが何れも上海から高速鉄道で移動というルートだったので、直行便で杭州の「杭州蕭山(しょうざん)国際空港」に来たのは初めてでした。近くに上海浦東空港という巨大ハブ空港があるためか、蕭山空港は国際空港にも関わらず、こじんまりとした空港でした。

夕方の到着でしたが、我々が乗ってきた便の人以外到着ロビーには殆ど人がおらず、入国の手続きも殆ど並ばずに順調に通過できました。

 

 

 

同じく杭州蕭山国際空港の出発エリア。

因みに、帰国時の出国手続きも、荷物検査、税関ともにほぼ素通り状態でした。

上海、北京の空港では運が悪いと、長い行列に捕まることもしばしばあるので、この蕭山空港のように人が少なく、しかし、ちゃんとお店やレストラン等施設が整った落ち着いた空港は非常に好印象でした。

 

 

 

 

出張期間中、運良く観光に出かける時間が出来たので世界遺産の西湖まで全員で出かけてきました。

杭州は中国六大古都にも挙げられる歴史ある街で南宋時代(1127~1279年)に首都がおかれた街でもあります。現代でも、有名な観光地で、中国語に「上有天堂,下有苏杭」(上には極楽があり、地上には蘇州と杭州がある)という言葉があり、近くの蘇州と並んで風光明媚で天国のように美しい街と謳われてきました。

6月の杭州は雨季だったため、時には雷雨になることもあり毎日傘が手放せませんでしたが、西湖に出かけた時だけは運良く天候にも恵まれました。

ただ、日中は気温が26度以上になり非常に蒸し暑く、暑がりの私にとって傘、ハンカチ、扇子は三種の神器となってました。

仕事の合間に休憩に入ったカフェ。空調も効いてて快適でした。

でも、昼間は蒸し暑いものの、日本の悪名高い24時間蒸し風呂状態とは異なり、朝晩は比較的過ごしやすい日が多かったです。また杭州は水と緑の街とも言われており、雨で杭州の緑が映えて情緒豊かな景観をつくっていたと思います。

 

でもやはり観光に行くのであれば、少なくとも6月は避けたほうがいいかもしれません。。

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【中国語と日本語】酸化と酸性化

中国語と日本語は、何れも漢字を使用する言語であり、字体、発音が異なるものの意味が酷似する単語が沢山あります。例えば「発明」は「发明」、「商標」は「商标」です。

しかし、有名な話ですが、「手紙」は日本語では所謂レターの意味であり、中国語ではトイレットペーパーを意味します。また、「老婆」は日本語では高齢の女性を意味しますが、中国語では奥さんを意味します。つまり、同じ漢字を使ってても意味が全く異なるものも多々あります。

特許翻訳において、中国語又は日本語に同じ単語があるという理由でよく調べずに使用すると笑い事では済まされない事態になり得ます。

例えば、日本語の「酸化」と中国語の「酸化」は何れも同じ漢字を使用していますが意味が異なります。

日本語の「酸化」は、英語の“Oxidation”を意味します。つまり酸素が結合する化学反応を意味しています。

一方、中国語の「酸化」は、英語の”Acidification”を意味しており、「酸性にする」又は「酸性になる」という意味になります。漢字で日本語に訳すなら「酸性化」と訳すのが妥当でしょう(例:Ocean acidification =海洋酸性化)。

 

因みに、日本語の「酸化」(Oxidation)は中国語では「氧化」といいます。

中日、日中何れの翻訳に於いても、意味を調べずに安易に「酸化」を「酸化」と訳すと、まるで意味の通らない内容になるか、或いは、運良く査定になっても意図したものとは違うものに特許が付与されてしまう事になりますので、注意が必要です。

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江蘇天弓信息技術有限公司-来所

今年の1月6日に、江蘇省は蘇州から天弓信息技術有限公司の3名が弊所へお越しくださいました。

江蘇天弓信息技術有限公司の方々と記念撮影

今年公開予定の新しい特許検索エンジンを開発されている企業です。中国には既にSooPATPatentcloud等の優秀な検索エンジンが存在しますが、天弓が目指すものはこれらの検索エンジンとは異なり、知財分野に慣れてない方でも簡単に公報の検索ができるものだそうです。

とあるご縁から、今回は親睦のために弊所へお越し下さいましたが、我々にも開発中のエンジンについてどう思うか等、熱心に質問をしてきていました。自分達が世に送り出すものを少しでも良くするための彼等の熱意に、我々も学ぶところが多かったです。

どんなものが完成するのか今から楽しみです。

会談の後の会食

会談のあとは、蘇州の話や、彼らをご紹介下さった蘇州で非常にお世話になっている先生の近況の話題で盛り上がりました。

 

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謹賀新年!

新年明けましておめでとう御座います!
2017年が皆様にとって実り多き一年となることを心からお祈り致します。
我々中国事業部も今年一年更に研鑽を積んで行く所存に御座います。
何卒宜しくご指導の程お願い申し上げます。

 

2017年元旦-梶・須原特許事務所-中国事業部一同

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中華を囲んだ食事会

2016年もあと残すところ数週間になりました。

忘年会も兼ねて先週金曜日(12/9)に、中国事業部及び外国事務員2名は、康信知財代理日本事務所(大阪市北区)の日本弁理士の金高先生及び中国弁理士の芦霞先生と、非常に美味しい中華料理を食べてきました。

場所は、天神橋商店街にある「大陸風」という店で、本格的な中華料理だけでなく「大陸風」オリジナルの創作料理も楽しめます。忘年会シーズンで予約を取るのが困難かと思われましたが、金高先生のご協力のお陰で問題なく予約もとれ、中国でも中々食べれない珍しい料理を堪能しながら、楽しい会話で盛り上がりました。

以下は「大陸風」で食べた料理の写真ですが、空腹時閲覧注意!とさせていただきます。

   

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